夜の山で、空にゆっくり動く光を見つけた。スマホを向けると、確かに映っている。
それは本当に未確認の何かなのか。人に見せる前に、まず確かめてほしいことがある。
…映っているのは、本当に「空の向こう」?
7つまず確かめること
数十個列になって飛ぶ衛星の数
約90分宇宙ステーションが地球を1周する時間
空に見える、正体の分かっている光
1. 光の列:打ち上げ直後の通信衛星は、数十個が一列に並んで空を横切る。2019年ごろから各地で「UFOの列」と騒がれた正体の多くがこれだ。
2. まっすぐ動く明るい点:国際宇宙ステーションは、点滅せずにまっすぐ空を横切る。約90分で地球を1周するので、見える時間はある程度予測できる。
3. 動かないのに目立つ光:夕方や明け方の金星はとても明るく、山の稜線近くにあると「浮いている物体」に見える。
7つ全部を消したあとに、残るもの。
カメラが作る「UFO」
4. レンズの反射:街灯や月の光がレンズの中で反射すると、画面に円盤のような光が映る。カメラを動かすと一緒に動くなら、これを疑う。
5. 近くの虫や鳥:カメラのすぐ前を飛ぶ虫は、ピントが合わずに高速で飛ぶ物体に見える。
人が飛ばしているもの
6. ドローン:夜に光を点けて飛ぶドローンは、急に止まったり向きを変えたりする。
7. 風船や灯籠:お祭りやイベントで飛ばされた風船や灯籠は、風に流されてゆっくり漂う。
この7つで説明がつかなければ、撮った日時、場所、方角をメモして残してほしい。それが、検証できる記録になる。
正体の説を、ひとつずつ確かめる
まず疑う人工衛星・宇宙ステーション列やまっすぐな動きは、ほとんどがこれ
まず疑う明るい惑星動かない明るい光は、金星や木星のことが多い
まず疑うレンズの反射・虫カメラと一緒に動く光、ぼやけた高速の点
残ったら記録を残す日時・場所・方角・撮影機材をメモする。それが検証の材料になる
7つのチェックを、全部消した。
それでも、
光はまだ、そこに浮かんでいた。